ITAHARA BONODORI 2026
ふれあいがある盆踊り
八月十五日、板原町。
一年でこの日しか灯らない提灯の下をくぐると、太鼓が鳴っていました。
浴衣で走った夏。
友達と待ち合わせて、暗くなるまでいた夜。
いつからか行かなくなった。
そのまま忘れていた光景でした。
見上げると、人が唄っていました。
太鼓が入り、輪がまわりはじめる。
知っているはずの景色が、目の前で動いています。
太鼓のすぐ横で
椅子に腰かけて談笑するのも、お祭りです。
譲り合いながら、みんなが通っていきます。
歩くはやさが、まわりと同じになっていく。
気づけば、板原時間の中にいました。
ここが会場です
フランクフルトが二百円。焼き鳥は三本で二百円。ポテトフライが百円。
三つ買って、五百円。
三つで五百円
鉄板の前には、金券を握った子供が並んでいます。
自分の小遣いで買える値段で、ちゃんと順番を待っている。
屋台の皆さんに写真をお願いしたら、快く応じてくれました。
快く応じてくれました
青年団のテントに、板原町のタオルが並んでいました。
会場の前、道をはさんだ向かい
一枚もらいます、と言うと、いいんですか、と驚かれます。
二千円を渡すと、ありがとうございますが何度も返ってくる。
柄を選ばせてもらって、領収書まで書いてくれました。
売っているのではなく、寄付をした人に返ってくるお礼のタオルでした。
二千円で、この夜を支える側に回れます。
板原町青年團の皆さん
そのテントの隣に、来るときに見たあの看板がありました。
板原町の法被を着て、走っている姿。
町の交差点に立っている、飛び出し注意の看板と同じものです。
イタバラ坊や
イタバラ坊やといって、一万円。
これも寄付のお礼で、注文を受けてから、ひとつずつ作るそうです。
会場の手前の交差点に、板原町のTシャツを着た青年団が立っています。
迷っていそうな人を見つけると、自分から案内していく。
僕も足を止めたら、盆踊りはこちらです、と教えてくれました。
探してうろうろしなくても、着きます。
ふれあいがある盆踊りでした。
来年の八月十五日、板原時間を友達と一緒に。