西暦672年、飛鳥時代に建設された穴市神社に行ってきました。
1350年の歴史を持つこの神社は、穴師地区にある4町のだんじりが宮入をする神社です。
祭神は天照大神の息子
穴師神社の祭神は天忍穗耳尊(あめのおしほみみのみこと)と栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)です。
「誰それ!?」となるかもしれませんが、天忍穗耳尊は伊勢神宮で祭られている天照大神の息子で、初代天皇とされている神武天皇の高祖父。
天忍穗耳尊と栲幡千千姫命は夫婦ということなので、縁結びや家庭に関する願い事も聞き届けてもらえるかもしれないですね。
拝殿の前に並んだ2基の鳥居は夫婦の為に1基づつ建てられたそうです。
可愛らしすぎる手洗い場
鳥居をくぐって手洗い場で手を洗おうとしたら愛らしい羊の口からお水が出るようになっていました。
毛布の街、泉大津らしい手洗い場です。
近付いて見てみました。
「カワイイ!」
こんな手洗い場見た事がないです。
本殿の裏側にある超巨大な倒れた御神木が見れる
平成30年(2018年)9月4日に上陸した台風21号の影響で樹齢600年のご神木が倒れました。
穴市神社では、事実を風化させない為に倒木した御神木を残されています。
樹齢600年というだけあってほとんどの幹が落とされていましたが、めちゃくちゃデカい!
上から見てみたらこんな感じです。
これだけ立派な根が倒れるなんて…
とてつもない勢いだった事を思い出します。
五大力守り石
境内には「五」「大」「力」と書かれた石が混じっています。
3個一組で拾い、お守り袋に入れて鞄や部屋に掛けておくことで
五大力(寿力、福力、体力、智力、財力)の運力を授かるということです。
昔から厚く信仰された神社
和泉国は古くより大阪湾に面している為、交通・交易の要所でもあったため覇権争いが絶えなかったという。
時の政権・権力者との所縁が残されており、境内には楠木正成が奉納した灯篭や、織田信長が社領安堵の朱印状が残されています。
また、豊臣秀頼が社殿を再建しています。
こういった歴史から、昔から穴師神社が厚く信仰されていたことがうかがえます。
時間がゆっくり流れる神社
デジタル社会にちょっと疲れた…
そんなあなたにおススメの神社です。
静かな境内と、倒れてもエネルギーと存在感を放ち続ける御神木。
穴師神社でのんびりエネルギー補充なんていかがでしょうか?
アクセス
住所:大阪府泉大津市豊中町1丁目1−1
駐車場は7台程あるので、車でも安心です。